2009年 01月 04日
幻の食材『凍こんにゃく』を求めて -茨城県常陸太田市-
-お礼申し上げます-
お陰さまで、新春早々にこのブログも30000アクセスを超えることが出来ました。
これもひとえに応援してくださいました皆様のお陰と、感謝しております。
皆様の温かいコメントに支えられまして、写真を撮り続けることが出来たと思っております。
ここに謹んでお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
どうか、これからも宜しくお願い致します。
                平成21年1月5日
                    jazz


茨城県の奥久慈地方には、厳冬期に古くから保存食として『凍(しみ)こんにゃく』が作られてきました。
しかし、手間が掛かる上に、高齢化が拍車をかけて、一時は伝統が途絶えそうになったそうです。
そんな中、古くからこんにゃくの製造販売をしていた中嶋商店の中嶋利さんが、約25年前から、伝統の『凍こんにゃく』の製造を始めました。
試行錯誤の末、中嶋 利・よしゑさん御夫妻は、今では幻となった『凍こんにゃく』の技を極めていったのです。
そんな『凍こんにゃく』を求めて、茨城県常陸太田市天下野(けがの)にある中嶋さんのご自宅にお邪魔しました。
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中嶋さんに案内されて、『凍こんにゃく』が作られている作業場に入りました。
そこには一面、こんにゃくがタイルのように並べられていました。
実に壮観な眺めです!
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この方が、中嶋利さんで、もうすぐ80歳を迎えられると言うことですが、とてもお若くて、そんな感じは致しませんでした。
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こうして、一日4回、全てのこんにゃくに水をかけます。
夜は気温が氷点下になって凍り、日中は解けて水をかけて行くと言う作業を約一ヶ月の間繰り返し、その間、何回となくこんにゃくをひっくり返して、均一に仕上げていくのだそうです。
気の遠くなるような手間の掛かる作業です。
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こちらは、作業開始後まだ日にちの経っていないこんにゃくです。
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こちらは、やや先輩の『凍こんにゃく』です。
スポンジ状になってきているのが分かりますでしょうか?
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中嶋さんは、こうして丁寧に丁寧に水をかけていきます。
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水がかけられたこんにゃくは、新春の太陽に輝くように見えました。
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夢中で撮影していると、奥様が「お茶でもどうぞ!」と声を掛けてくださいましたので、遠慮なく加工場の端にある休憩所にお邪魔しました。
趣のある鉄瓶を囲んで、『凍こんにゃく』の話題で大いに盛り上がりました!
人情のある日本の原風景がそこにはありましたね。
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こちらはこんにゃくを製造する加工場です。
全て手作業で作られます。
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そして、これが製品の『凍こんにゃく』です。
とっても軽いんですよ!
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この『凍こんにゃく』は、賞味期限が実に60年以上あるのだそうで、現存するこの地区最古の『凍こんにゃく』がこちらです。
何と、昭和23年に製造されたもので、味は全く変わらないそうです。
孫子の代まで食べられる、凄い保存食ですね(^^)v。
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変り種はこちら!
女性の美肌のための『凍こんにゃく』です。
残念ながら、私は対象外でした(^^;)。
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更に、手作りの黄粉も発見しました。
ここ奥久慈地方は大豆の生産でも有名ですね。
今でも、納豆や、湯葉の生産が盛んな地域です。
これで、黄粉餅が食べた~い(^^)!
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撮影させていただいて、さらに色々な貴重なお話を沢山聞かせていただきました。
有難うございました。
なお、2月末までは『凍こんにゃく』作りが見られます。
明日5日昼12時20分頃から、NHK総合テレビで『ふるさと一番!「寒さが作る 凍(し)みこんにゃく~茨城県常陸太田市~」』が生放送で全国放送されますので、どうぞご覧下さい!

by jazz-photo | 2009-01-04 21:30 | 技の風景 | Comments(18)
Commented by godmtinevv at 2009-01-05 04:24
凍こんにゃく!? 知らなかったです。食べてみたいですね!どんな味がするのでしょう?

機械では出来ない作業ですね。手間隙かけるから良いんですよね。

ヤッパリ日本はうばらしいですよ!日本を離れて暮らしているとそう感じます。

また、日本の良さを感じれる記事をお願いします。
Commented by lemon080911 at 2009-01-05 11:39
私も初めて。。。一面こんにゃく凄い眺めですね^^
一日に4回も水をかけて一ヶ月も。。。なんて気の遠くなる作業。。。
美肌! 食べないとw
Commented by 銀の小鈴 at 2009-01-05 13:50 x
こんにちは。

ワァ~ 驚いた!
凍みコンニャク、きょうのお昼のNHKで見たばかりだったんです。
伝統食を守っていただきたいですね。

ロウバイのマクロ、興味深々でみました。
私はコンデジでばかりです。(汗)
器械にはまったく弱いのです(泣)

Commented by たかさん at 2009-01-05 18:50 x
こんばんは、
昨年、新聞で大子の凍こんにゃくなるものを知り、見てみたいと思っていまた。
しかし、場所が解らず、行くことはありませんでしたね。
常陸太田でも作っているようで、見てみたいです。
また、賞味期限が60年以上とは驚きで、非常食になりますね。
どう食べるのでしょか!?
Commented by すぐり at 2009-01-06 22:53 x
こんばんは
お久しぶりです  jazzさん お元気でしたか?
私は 相変わらずでおります

この凍みこんにゃく食べてみたい~~♪

それはそーと 去年の大晦日の〆の記事が 蒟蒻ブッセマッサージパフでした
蒟蒻で毛穴やらの老廃物を取るってものです

でも jazzさんの紹介してるほうが 綺麗になりそう^^

挨拶が遅れましたが 今年もよろしくお願いします
いつか会えたらいいですね♪
Commented by kashiwa at 2009-01-08 12:13 x
こんにちは
凍みこんにゃくは一般的にあまり馴染みのない食べ物ですね。正直言って私は一度も食べた事がないです。
各地に出回っているのでしょうか。。。
ヘルシーで素晴しい食べ物のような気がします。健康食としてもっと知られてもらいたい食品ですね。
Commented by にこちゃん at 2009-01-09 09:16 x
美肌のための『凍こんにゃく』
すごーく気になります(笑)
いつも珍しいもの 私の知らないものが沢山で嬉しい発見ができてありがたいです。
Commented by kimi at 2009-01-09 20:14 x
うわ~、テレビより早かったんですね^^
テレビも見ましたよ。
こちらでは凍み大根作りをしますが、同じような作りかたかな?
どんな味か食べてみたいですね^^
Commented by jazz-photo at 2009-01-09 23:04
godmtinevvさん、こんばんは。
非常に希少な食材ですので、一般の小売店では売ってないものなんです。
こんにゃくと言う感じではなく、油の抜けた油揚げのようなもので、それ自体には味はほとんどありません。
出汁を含ませて調理します。

まさに手間の産物ですよ。
私は海外生活は経験ないですが、やはり離れてみて良さがわかるものなのでしょうね。
Commented by jazz-photo at 2009-01-09 23:07
lemon080911さん、こんばんは。
そうでしょうね。
凍こんにゃくを作っているのは日本でも茨城の数軒だけです。
根気がないと出来ない製品でしょうね。

美肌作りには、食べるのではなく、これを水に戻して、スポンジのように肌を撫でるんだそうです。
お試し下さいね。

ちなみに、普通のこんにゃくでやると、灰汁の成分でお肌が荒れますので!
Commented by jazz-photo at 2009-01-09 23:09
銀の小鈴さん、こんばんは。
そうでしたか。
ご覧頂いたんですね。
私は2日前に写真撮ってきました。
凄い手間でしょう?

コンデジでも綺麗な写真撮れますよ。
機械には関係なくて、神様が下さったシャッターチャンスですから。
Commented by jazz-photo at 2009-01-09 23:13
たかさん、こんばんは。
やはりご存知でしたか。
私も子供の頃、祖母が煮物を作ってくれていましたので、見たいと思っていました。
ここの場所は簡単です。
ネットですぐわかりますので、是非行ってみてください。

実際は60年以上もつのですが、それ以上古いのが現存していないのでわからないんだそうです。
これは、水に戻して煮物が一般的ですが、中嶋さんのお勧めは天ぷらやフライでした。
Commented by jazz-photo at 2009-01-09 23:17
すぐりさん、こんばんは。
いや~、本当にお久しぶりです。
私はいつも元気だけが取り柄なんですが、すぐりさんはもう大丈夫ですか?
今年も宜しくお願い致します。

実は私もなかなか食べられない、高級品なんです。
子供の頃にたべたっきりです。
今回は買ってきましたので、試してみますね。

その、こんにゃくマッサージなんですよ。
灰汁を出し切っているのでお肌に良いそうです。
あら、私のほうが効きそうでしたか(爆)

Commented by jazz-photo at 2009-01-09 23:20
kashiwaさん、こんばんは。
はい、ほとんど流通していませんので、珍しいと思います。
これ、高級品なので、庶民の口にはなかなか入らないようですよ。
この凍こんにゃくは「中嶋商店」のネット通販で購入可能です。

これは究極の健康食品です。
是非お試しいただきたいですね。
Commented by jazz-photo at 2009-01-09 23:21
にこちゃんさん、こんばんは。
美肌用は、スポンジパフのように使うんだそうです。
肌に優しくてとっても評判良いそうです。
その土地その土地で見慣れないものがありますので、是非楽しみにしていてくださいね。
Commented by jazz-photo at 2009-01-09 23:24
kimiさん、こんばんは。
はい、テレビの二日前に写真撮ってます。
意地でも早く出したかったんですよ(爆)。
ええ、基本的には似てると思います。
こちらでも凍大根は作りますが、手間はこんにゃくの方が掛かりますね。
味は基本的にはなくて、出汁を染み込ませて煮物にしたり、天ぷらやフライが美味しいそうです。
通販で買えますのでいかがでしょうか?
Commented by hisako-baaba at 2009-01-10 16:35
素晴らしい伝統の業を取材なさいましたね。
昔ながらの凍みこんにゃくですか。煮物にするのですか。天ぷら、フライ?面白そうですね。
後継者は?

満月ろう梅って美しいですね。お庭の有る暮らし・・・いいなあ。
Commented by jazz-photo at 2009-01-21 12:25
hisako-baabaさん、こんにちは。
ありがとうございます。
いろいろな料理方法があるようで楽しいですね。
後継者はいらっしゃらないそうです。
この地区では一軒だけなので、将来は心配です。

ロウバイはいい香りがしますが、鉢植えも売っていますのでいかがでしょうか?


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