2009年 12月 30日
今回は、高萩市の花貫渓谷にある、『めがね橋』をご紹介します。 以前、「旧町屋発電所の水路橋」で、茨城の電気の礎をご紹介致しましたが、今回も電気にまつわるお話です。 私の住む水戸市に初めて電燈が灯ったのは明治40(1907)年のことだったそうです。 それから、日本は近代化への道を進み始め、第一次世界大戦(1914-1917)による軍需景気も手伝って、日本の工業力は急速に発展して、電力需要もそれに伴って一気に増加しました。 茨城県北部には、当時銅山で有名だった日立鉱山(日本鉱業)やその子会社の日立製作所を中心とする工業地帯があって、電気の需要は益々高まったそうです。 そんな中、高萩市の山間部から流れる花貫川に、花貫川第一発電が建設される事になり、大正4(1915)年に着工されました。 発電所までは上流の取水口から、山を貫いたり、谷を橋で渡って幅2mの導水路が建設され、大正7(1918)年に完成しています。 この導水路の水路橋が現在でも現役で使われています。 正式には、3号水路橋と言うのだそうですが、橋のアーチの形から、通称『めがね橋』 と呼ばれています。 この花貫渓谷は、新緑の緑、爽やかな渓流そして鮮やかな紅葉で、一年中、市民の憩いの場として親しまれている場所です。 この『めがね橋』は国道461号線の花貫ダムに掛かる赤い橋近くで山側に見えます。 水路橋の上までは登ることが出来ますので、上がってみる事にしました。 確かに水が流れていて、現役で使われていることが分かります。 本当に凄い事ですね。 眺めていると、当時の建設の苦労と歴史の重みを感じます。 素晴らしい文化財ではないでしょうか。 近くには美しい花貫渓谷がありますので、散策を楽しみながら、歴史に思いを馳せてみるのも楽しいのではないでしょうか?
by jazz-photo
| 2009-12-30 20:41
| 歴史の風景
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