2010年 03月 18日
今回は、写真のご紹介ではなく、この写真展での私の思いを綴ってみたいと思います。 -出会い その始まり- 一期一会と言う言葉があります。 皆様も、人生の中で一期一会と思えるような大切な出会いがあるのではないでしょうか? 大切な友達や恋人・・・・そして恩師や会社の上司等・・・・・。 決してドラマチックではなくても、一生心に残るような出会いがあると思います。 勿論、私にとっても家族や友人等大切な方が大勢います。 その中の出会いで、大きく世界観が変わった出会いについて書いていこうと思います。 2006年の春、私は転勤で青森県六ヶ所村に単身赴任いたしました。 その頃の私は、赴任地に友人もなく、唯一のオアシスは七戸町の喫茶店「茶房 ひまわり」だけでした。 もうひとつ。 愛読していた「下北半島の根っこ」と言うブログが私の娯楽の友でした。 そして、赴任した職場の中で思わぬことが起きたのです。 仕事のつながりで知り合ったAさんとの会話の中での出来事でした。 JAZZ「実は、青森に来て情報源として本当にお世話になっているブログがあるんですよ。」 Aさん「へえ~、そうなんですか? こちらではブログを書いてる方が多いんですよ!」 JAZZ「私はどこかへ出かけたり、食事に行くときには『下北半島の根っこ』と言うブログの記事をプリントアウトして持っていくんです。 本当に重宝していますよ。」 Aさん「あの~、それ書いてるの私ですよ!」 JAZZ「えぇ・・・・・・、本当に???? うそでしょう?」 これが、私とreev21さんとの最初の出会いでした。 それから、仕事とプライベート両方のお付き合いが始まり、今回の写真展につながっています。 もし、この出会いがなかったら、私は自分でブログを書くこともなかったでしょうし、写真に夢中になることもなかったと断言できます。 まさに一期一会でした。 -出会い 石岡- あれから2年後。 青森から水戸の支店に転勤になって、やはり偶然に訪れた石岡でまた、出会いがありました。 街中の地図がないだろうかと思って立ち寄った「まちかど情報センター」で、ふと見つけた「お祭りストラップ」! 「こんな素晴らしい工芸品があるんだ!」と感動してしまいました。 そのストラップを手に取ってみていると、スタッフのCatherineさん、Mさんが話しかけてきて下さって、その話で盛り上がった上に、何と飛び入りでインターネット放送に出てしまったのです。 そのことがきっかけで、「まちかど情報センター」さんのスタッフの方々との交流の輪が広がっていきました。 そして、「石岡まつり」を写真に収める機会に恵まれて、そのうちに。 「写真展を開きませんか?」と言うお話を頂きました。 今思えば、ずいぶん大胆な提案を頂いたものだと思います。 私の写真をほとんどご覧になった訳ではないので、言わば、私は「どこの馬の骨」かもわからないただの「写真オヤジ」なのですから! それから、写真の撮り貯めをはじめました。 そして、どうしてもお会いしたかったのが、「お祭りストラップ」の作者の方でした。 Catherineさんのご紹介もあって、念願がかなって釣具店さんの中にある笑魚堂さんを訪ねることが出来ました。 そして、そこでストラップの素晴らしさにまたまた魅了されてしまいました。 作者のFさんは、思った通りの方で、工芸品としての「お祭りストラップ」を丁寧に作られていて、その姿勢にも感動しました。 -出会い そして別れ- 私にとって、更に嬉しいことがありました。 作者のFさんに加えて、釣具店のご夫妻との出会いでした。 ご夫妻とも実に優しい方で、私が撮影のために訪問させていただいた時はいつも快く迎えてくださいました。 ご主人とは、釣竿のこと、そして師範をなさっている居合道のこと・・・・・沢山のお話を聞かせていただきました。 優しい語り口はご主人の人柄を表しているようで、そのうち、撮影がなくてもお邪魔してお茶をご馳走になるようになっていました。 ある日、私が店内を撮影しておりましたら、ふと、美しい釣りの「浮き」が目に止まりました。 金箔をあしらった漆塗りの逸品でした。 JAZZ 「これは素晴らしいですね!」 ご主人「そうでしょう? 黒に金箔が映えて良いよね~!」 ご主人「それ、差し上げますからどうぞお持ち下さい。」 JAZZ 「いえいえ、それは出来ませんよ!」 結局、後日ご主人からその素晴らしい「浮き」を頂いてしまったのです。 それがこの「浮き」です。 そして、私はご家族からご主人が病魔に侵されていらっしゃることをお聞きしました。 その時の衝撃は言葉になりませんでした。 全国居合道選手権で日本一に輝いたこともあるご主人は、病魔に打ち勝ってきっと快方に向かわれるものと私は信じていましたし、ご家族も同じ気持ちだったと思います。 その頃、私は写真展のポスターを持ってお店に伺いました。 ご主人は私の拙いポスターをご覧になって、 「よく出来てますね。」と言って下さいました。 それから間もなく、3月2日にご主人は他界されて、辛い別れの日となってしまいました。 しかし、ご主人は地域の方々のために尽力されて、誰からも信頼される素晴らしい人生を歩んでこられた訳で、言い換えれば太く短い道をお選びになったのではないかと思えます。 まさに、天の星になったのではないでしょうか。 私もご主人に励まされながら写真を撮って、今回の写真展に展示することが出来ました。 二人展ではなく、本当は三人展なのかもしれないですね。
by jazz-photo
| 2010-03-18 22:29
| 祭り・イベントの風景
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