2010年 06月 28日
竹矢職人(義行) -茨城県石岡市-
弓道で使用する矢は、最近ではジュラルミンやカーボンのものもよく見かけます。
しかし、いくつもの工程を経て作られる竹矢は職人魂の結晶ともいえる美しさを持っています。

石岡市の八郷地区には古くから竹矢を作る職人の方がいらっしゃいます。
五代目義行の竹矢を製造する、助川さんの工房にお邪魔いたしました。

まず、美しい竹矢をご覧ください。
助川さんの工房では、矢竹をまっすぐにして磨きをかける工程までを担当されていらっしゃるとのことでした。
竹師と言うのだそうです。
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お邪魔した日は火入れの作業をしていらっしゃいました。
炭火を入れた独特の形の「釜」(火鉢のような器に炭火を入れて、トンネル状の両端に穴の開いた蓋をかぶせたもの)に矢竹を通して熱します。
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熱した矢竹を、「矯め木(ためぎ)」で真っ直ぐにしていきます。
見ているだけで緊張する作業です。
まさに職人の世界です。
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部分的に水を付けているのでしょうか?
矢竹から水蒸気が上がります。
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節の部分は「釜」の上に開いた穴の部分で加熱するとのことです。
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手を見ていると、かなり力が要る作業のようですね。
微妙な力加減が要求される作業で、納得いくまで繰り返されました。
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助川さんは、「目が悪くなったらこの仕事も終わりかな!」と仰っていましたが、やはり目は命ですね。
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助川さん愛用の使い込んだ「矯め木」です。
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助川さんに、竹矢を見せて頂きました。
まさに伝統工芸の世界。
見ているだけで緊張感が伝わってきます。
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鷲の尾羽を使った、二代目義行(三代目?)の作品です。
金箔を使っています。
持たせて頂きましたけど、あまりの重厚さに手が震えてしまいそうでした。
素晴らしい竹矢です。
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<お願い>
助川さんの工房を見学される場合は必ず電話連絡をして、見学の可否をご確認下さいますようお願いいたします。
連絡先は茨城県観光物産協会HP「観光いばらき」でご確認下さい。


by jazz-photo | 2010-06-28 19:08 | 技の風景 | Comments(10)
Commented by at 2010-06-28 22:24 x
こんばんは。

まさに匠の技ですね!
見ているほうまで緊張感が伝わってきます
釜もすり鉢の様な器が使われているなんて面白いですね
矯め木も御自分で使いやすいように作られたのでしょうね
未知の世界を興味深く見せて頂きました
Commented by ぴょーこ at 2010-06-28 23:24 x
はぁ~っ。ため息です。美しいですね。
竹矢も素晴らしいですが、道具がまたいいですね!

竹矢は高価なんですよねー。
この手仕事を見たら、当たり前ですね。
Commented by hinachan at 2010-06-29 07:50 x
おはようございます

写真展で拝見した 刀を 思い出しました

竹矢
五代目!
真剣なまなざし が印象的です
これまで なじみは薄かったですが
弓道には 欠かせないもの
伝統工芸として 残って欲しいですね
Commented by hisako-baaba at 2010-06-30 23:43

こんばんは
素晴らしい芸術品ですね。
職人さんの目の輝きは皆さん素敵ですね。
気に入るまでとことん手を加えて、熱中して生み出す作品は、芸術。

流鏑馬の矢も竹ですか。
Commented by jazz-photo at 2010-07-02 21:32
風さん、こんばんは。
はい、まさに匠の技ですね。
写真を撮るにも作業の邪魔をしないように細心の注意が必要でした。
釜はこの火入れの度に作られるみたいでした。
この作業も大変だと思います。
御自分で愛用されている道具は御自分に合わせて作られているんでしょうね。
実は、私も未知の世界でした。
Commented by jazz-photo at 2010-07-02 21:32
ぴょーこさん、こんばんは。
はい、美しいですよ。
でも、本当の美しさは写真ではなかなか表現できなくて・・・・。
竹矢は全部で7人の職人さんの手を経て、完成するのだそうです。
是非、実際に見て頂きたいですね。
Commented by jazz-photo at 2010-07-02 21:32
hinachanさん、こんばんは。
そうですね。
あの刀剣研ぎの職人さんに通じるものがあります。
傍に居るだけで緊張感があります。
目の輝きは圧倒しますよ。
本当に写真を撮っていて良いのだろうかと思ったくらいです。
はい、是非とも伝えていって頂きたいものですね。
実は、近くにもう一軒、竹矢職人の方がいらっしゃるんですよ。
Commented by jazz-photo at 2010-07-02 21:34
hisako-baabaさん、こんばんは。
はい、素晴らしい工芸品ですね。
そうなんです。
仕事に打ち込む眼差しはどこまでも厳しいのですが、実に優しいんです!

流鏑馬でも竹を使う方はいらっしゃいます。
多くはジュラルミン製ですね。
Commented by やすお at 2010-07-03 22:48 x
こんばんは~
竹の産地だんですか?
竹矢、値段もだばってベテラン用で、恐れ多くて買われねがったなあ。
矢も弓もカーボンでした。
(薄茶の軸に白の巻き糸、熊鷹の羽に水牛の筈でありました、懐かしい~)
いだわしくて使われない感じだばって、使って磨いて、また風格が増すんだべな~。
釜、すりばち…?
Commented by jazz-photo at 2010-07-04 21:17
やすおさん、こんばんは。
矢竹は昔から沢山生えていたとのことです。
確かに、ジュラルミンやカーボンに比べると高価かもしれないですね。
やすおさんは、弓道をなさっていたのですか?
お詳しいですね。

確かに使うには勿体ないですが、助川さんは、是非使って欲しいっておっしゃってましたね。
使えば使うほど、確かに風格が増していくような気がしますね。

私にも擂鉢に見えたのですが、果たして本当は??
今度確かめてきますね。


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