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2015年 01月 20日
このフォト・エッセイをご覧下さって頂いてる方は、「フォト・エッセイ 第五章 「魔性の黒」」でかつてのJAZZ少年が黒いカメラに憧れを持っていたことはご存じだと思います。 中学生になる頃は、もういっぱしのカメラ評論家になっていて、お金のないガキのくせしてカメラの薀蓄では誰にも負けない位になっていたのである。 しかも、黒いカメラに関してはもう、目がハートマークになるほど恋してしまっていた。 この頃のカメラは外装が真鍮でできていて、今のように強化プラスティックやマグネシウム合金ではなかった。 殆どがプレス機で成形されていて、現在の金型を使った成形法ではなかった。 当時のカメラの持つ金属特有の冷たさと温かさ、真鍮フェチのJAZZ少年の憧れをどんどん加速させていったのである。 それから月日が経って、ある事件が起きた。 何と、真鍮外装ではないカメラが現われてしまったのである。 それは、「チタン(Titan)」。 しかも、そのカメラは市販されたものではなく、冒険家として有名な「植村直己」氏の北極点単独到達のために特別にNikonが製作したカメラ「Nikon F2 植村スペシャル」だった。 極寒のもとで耐久性を発揮する金属って一体何? 純真無垢なJAZZ少年から今はJAZZオヤジになってしまったが、その憧れは今でも変わらない。 いくつかの遍歴を経て、今、手元にあるチタン製カメラがこれである。 ![]() カメラの軍艦部全面に輝く「OM-3Ti」の刻印。 Olympus OM-3Ti。 もう陶酔の境地である(笑)。 ![]() 私にとってカメラは単に写真を撮る道具ではない。 むしろ、カメラではなく「写真機」と言ったほうが良いかもしれない。 触っているだけで楽しく、操作してみると嬉しくなる。 それが「写真機」ではないでしょうか。 残念ながら、今のデジタル一眼レフはそのようなモノとしての魅力は全くと言って感じません。 カメラには可哀想なのですが、私が使っているデジタル一眼レフは全て消耗品のような気がして愛着は持てないでいます。 その一番大きな理由は、写真機を手にした時の「質感」なのです。
by jazz-photo
| 2015-01-20 19:07
| フォトエッセイ
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